五輪を奇貨として進む東京の再開発。その背後で野宿者排除が静かに進む。五輪招致後、公園や道端から少なくとも175人の野宿者が、排除や荷物の移動を強いられた。旧国立競技場にあった公園も取り壊され、山田さんは寝る場所を求め、転々としてきた。
「困窮者が身体を横たえる、なけなしの余地が消えていく。それを加速させたのは間違いなく東京五輪だ」。20年以上、野宿者の支援者で社会学者の木村正人さんは言う。
聞こえのいいスローガンの裏に、環境美化という言葉の裏に暴力は隠れている。誰もがアクセスできる公共地(コモンズ)が消えた先に、いったい何が残るのか。「オリンピックなんてこなくていいよ」、山田さんの言葉が夜闇に響く。
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